劇作家協会新人戯曲賞について 演劇界若手の目指す登竜門として注目

劇作家協会新人戯曲賞について

劇作家を目指す人ならこの賞はご存じでしょうか?
これから目指す!という方やあまり詳しくは知らないという人に向けて、少しご紹介。
劇作家協会新人戯曲賞は、一般社団法人日本劇作家協会により主催されている賞です。

演劇界の未来を担う才能の道を拓くことを期し、1995年に生まれた劇作家協会新人戯曲賞。
1次審査から最終審査まで、審査員はすべて劇作家。
劇作家が運営し、劇作家が選ぶ戯曲賞です。

今年の審査会は、2020年12月13日(日)に開催の予定です。
締め切りは、2020年7月1日(水・消印有効)に終わっているので、応募したい人はまた来年のチャンスをうかがいましょう。
応募資格は、不問(自らを新人と思う者)なので、我こそは、という方は是非。

応募にあたっての原稿については、まとめると以下のようになっています。

表紙(2部):作品タイトルと作者名を記載すること
あらすじ(2部):800字~2000字程度
戯曲(2部):400字詰め原稿用紙に換算して250枚程度
別紙(1部):住所・氏名・電話番号・メールアレスを記載

賞は、「劇作家協会新人戯曲賞:1編 正賞:時計、副賞:賞金50万円」 となっています。

審査員には、女優の渡辺えりさんなど7名で構成されています。

昨年の受賞作品 女優の渡辺えりさんも審査に

昨年の受賞作は、三吉ほたてさんの「泳げない海」
北海道に赴任した数学教師の身の回りの出来事を描いた作品なのですが、青春時代を取り戻せるようなそんな話になっています。

受賞した三吉ほたてさん(右) 日本劇作家協会HPより


もっと紹介したいのですが、この賞ではあらすじなど内容は公開されておらず、最終候補として選ばれた作品を収録した戯曲集として出版されているのでこのあたりに留めておきます。
気になる人は、「優秀新人戯曲集2020」(ブロンズ新社)をどうぞ。

今年もどんな作品が選ばれるのか楽しみです。