城戸賞について知っていますか?新人脚本家が目指すべき賞

城戸賞とは?

城戸賞とは、映画プロデューサー城戸四郎氏の理念にもとづき、新人脚本家を発掘するために日本映画製作者連盟「城戸賞運営委員会」が主催する賞です。昭和49年12月1日に制定されています。
受賞をきっかけに脚本家、映画監督、小説家になった方も多くいます。

応募要件は以下の条件になっています。

  1. プロのシナリオライターを志望する方、及びプロの映画監督を志望する方に限定致します。
  2. 令和2年8月20日までに執筆完了した未発表の劇場用日本映画の脚本に限ります。
    原作の脚色は不可。参考資料・引用については末尾に明記してください。
    後日、応募作品について第三者よりクレーム等が発生した場合は応募者の対応となります。
  3. 脚本の長さは、A4サイズを横に使用、20字×40行(縦書き)で50枚程度とし、40枚以上70枚以内。
    必ずページ番号を振り、読みやすい字間・行間でプリントアウトしてください。
  4. 単独執筆に限ります。
  5. 劇場用映画の執筆経験が2本以上ある人は対象と致しません。
  6. 他のシナリオコンクール等において入選・受賞した脚本は、選考対象と致しません。
  7. 過去に本賞に応募した脚本を改訂等したものは選考対象と致しません。

この条件をクリアし、受賞した作品は、映画化されるなど栄誉ある賞となっています。
残念ながらここ数年は入選作がありませんが、毎年楽しみな賞です。

過去の主な入選作品


第3回・入選 「夏の栄光」(映画化題名:帰らざる日々) 中岡京平
第3回・入賞 「オレンジロード急行」 大森一樹
第4回・準入賞 「もっとしなやかに もっとしたたかに」 小林竜雄
第6回・準入賞 「とりたての輝き」 浅尾政行
第7回・準入賞 「潤の街」 金 秀吉
第9回・準入賞 「V・マドンナ大戦争」 野沢 尚
第13回・準入賞 「超少女REIKO」 大河原孝夫
第16回・入選 「福本耕平かく走りき」 久保田傑
第21回・入選 「誘拐」 森下 直
第25回・入選 「連弾・デュオ」 経塚丸雄
第27回・入選 「棒たおし!」 松本 稔
第29回・入選 「忍ぶの城」(映画化題名:のぼうの城) 和田 竜
第37回・入選 「超高速!参勤交代」 土橋章宏
第39回・入選 「クロス」 宍戸英紀


主な作品は、映画化に至っています。
「超高速!参勤交代」、「のぼうの城」あたりは、わりと最近のイメージがありますね。

ちなみに、城戸賞の授賞式は12月1日。
12月1日は「映画の日」って知っていましたか?