恩田陸の紹介 SFからミステリーまで・直木賞はじめ数々の文学賞受賞作家

ondariku

恩田陸(おんだりく)/Onda Riku
JOB:小説家

本名は熊谷奈苗(くまがいななえ)

1964年生まれ 青森県出身

幼い頃から両親の都合で引越しが多く、長野、富山、秋田、宮城、茨城などを転々とする。

早稲田大学に卒業後、不動産会社などの勤務を経て、1998年より作家活動に専念されています。

1991年に日本ファンタジーノベル大賞の最終候補に残り、その後は数々の賞を受賞しています。

ひときわ輝く受賞歴は、2017年の「蜜蜂と遠雷」で第156回直木三十五賞、第14回本屋大賞のダブル受賞でしょう。


主な作品と受賞歴

第26回吉川英治文学新人賞(2004年度)「夜のピクニック」
第2回2005年本屋大賞(2005年)「夜のピクニック」
第59回日本推理作家協会賞 長編及び連作短編集部門(2006年)「ユージニア」
第20回山本周五郎賞(2006年度)「中庭の出来事」
第156回直木賞(2016年下期)「蜜蜂と遠雷」
第14回2017年本屋大賞(2017年)「蜜蜂と遠雷」

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恩田陸 幻冬舎インタビューより

恩田さんは、幼少期の時は、ミステリーやSFのほうが純文学より偉いと考える「エンタメ至上主義者」だったそうです。とりあえず純文学系も読んでいおいたそうで、純文学やエンタメ小説、そして漫画など、それぞれから影響を受けています。

恩田さんの特徴・魅力の1つと言えば、作品の幅の広さが挙げられます。

代表作の1つである「蜜蜂と遠雷」は、国際コンクールに出場する若きピアニストたちの成長と青春を描いた物語ですが、2006年に日本推理作家協会賞を受賞した「ユージニア」は、未解決の殺人事件を解き明かしていくミステリー小説です。

このように全くジャンルの異なる物語を描いています。またそのクオリティの高さを証明するように数々の作品で多くの賞を受賞していることから、その実力をうかがい知ることができます。直木賞は受賞するまでに、6度目もノミネートしていたことも各作品の人気と素晴らしさが評価されていることがわかります。

※話が飛んでしまいますが、そういえば先日紹介した綿矢さんも恩田さんと同じ早稲田出身でした。


恩田陸のその他の有名作品

恩田さんの作品は数多くあるため、ここでは全て紹介しきれません。(申し訳ありません・・・)

個人的な好みになってしまいますが、冒頭の受賞作品以外でもどれも素晴らしい作品なので、少しタイトルだけでも紹介させてもらいます。

・六番目の小夜子
・ライオンハート
・ねじの回転
・きのうの世界
・夜の底は柔らかな幻


第156回直木三十五賞、第14回本屋大賞をダブル受賞した「蜜蜂と遠雷」は映画化もされています。

若き天才ピアニストたちを描いた物語で、松岡茉優さん、松坂桃李さんが出演して2019年に実写化されました。

熱い戦いの中で互いに刺激しあい、葛藤しながらも成長していく4人のピアニストを描く物語です。こちらも是非ご覧ください。

恩田さんの今後の作品も非常に楽しみです。