紀伊國屋演劇賞の紹介 錚々たる受賞者・受賞団体の歴史ある演劇賞

今回は紀伊國屋演劇賞を紹介したいと思います。

タイトルの通り、歴史ある演劇賞です。その受賞者・受賞団体を見れば大物俳優・女優などが多く名を連ねており、驚かれる方も多いのではないでしょうか?!

まずは賞の概要からご紹介します。

紀伊國屋演劇賞(きのくにやえんげきしょう)とは?

紀伊國屋演劇賞とは、その名の通り「紀伊國屋書店」が1966年に創設した演劇賞です。
紀伊国屋は、紀伊國屋ホール紀伊國屋サザンシアターを運営しており、演劇界に多大な貢献をされています。そして、新しい芸術創造の進展に寄与することを掲げ、この紀伊國屋演劇賞を作ったのです。

紀伊國屋演劇賞は、毎年東京にて上演された演劇公演を対象に審査が行われ、12月中旬頃に発表されます。

受賞者には以下の賞が授与されます。
団体賞:賞状並びに賞金200万円
個人賞:賞状並びに賞金各50万円


賞金だけがその賞の価値を決めるものではありませんが、金額の大きさからも紀伊国屋演劇賞の規模や演劇界への力の入れ方・貢献度が分かります。

第54回(2019年)紀伊國屋演劇賞の受賞団体および受賞者

2019年の受賞では以下の方々は受賞されています。

団体賞:劇団桟敷童子(さじきどうじ)・・・「骨ノ憂鬱」「獣唄」の優れた舞台成果に対して受賞

個人賞:村井國夫、土居裕子、松本祐子、亀田佳明、広瀬すず

村井國夫さんのようなベテラン俳優から、広瀬すずさんのような今をときめく若手女優まで選出されています。

劇団桟敷童子(さじきどうじ)の紹介

団体賞を受賞された劇団桟敷童子について初めて知ったという人もいると思いますので、この場で少し紹介します。

1999年秋に結成。 劇団名「桟敷童子」は、日本に古くから伝わる魔物「ざしきわらし」から命名。 子供にしか見えないという「ざしきわらし」だが、大人でも純粋な心を持った者は遭遇する事ができるのだという。しかし、劇団桟敷童子では、何より自分達自身が純粋な信念で芝居をつくり、「劇場を訪れる全ての人々に見え、そして全ての人々の心に存在すること」を目指す。劇団桟敷童子では、自分達の追い求める風景を実現させるために空間を選び、

更に一週間から半月ほどの時間を費やし劇団員が舞台セットをつくる。その舞台・音響・照明の三位一体となった美しさ、そしてパワー溢れる役者陣の演技には定評がある。

劇団桟敷童子公式サイトより

紀伊國屋演劇賞以外にも受賞歴のある活躍が目覚ましい劇団ですね。

気になる方は、是非「劇団桟敷童子公式サイト」をご覧になってみてください。
今後の活動が楽しみです。

演劇界のみでなく、現在は大変な時期ということもあり、今年の各演劇賞やイベントが延期・中止が相次いでいます。
一刻も早く以前のように安心して演劇を心から楽しむことが出来ることを心より願います。

次のページに、歴代の受賞団体・受賞者を一覧にまとめましたのでご覧ください。
大物俳優、女優も多く受賞されていますよ!